B.B.BASE鹿島と鹿島臨海鉄道のサイクルトレインモニターツアー

 

ロードバイク Advent Calendar 2021  9日目

 

はじめまして。ぱおです。先日ロードバイクを購入して1か月が経ちました。

この記事をご覧になる皆さんはスポーツバイクを乗られている方も多いかと思います。

そのきっかけは何だったでしょうか?私が興味を持ったきっかけがJR東日本が運行するB.B.BASEでした。

ちょっと濃いめのB.B.BASE解説

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B.B.BASEが登場する前から、イベント時に東京の両国から房総半島へ自転車を解体せずに乗車することができるサイクルトレインは何度か運転されていました。

通常の房総各線用の車両を使い、吊革に紐を通し、ぶら下げる形で固定しており、時間や手間がかかっていたようです。Station Ride in 南房総(sportsentry.ne.jp) 

この房総地区用の車両とB.B.BASE、どちらも元々京浜東北線を走っていた同型の車両。

引退時に大半が房総へ転用される中、B.B.BASEの元となった車両は南武線へ。

その後南武線からも退いた際にB.B.BASEへと改造され、場所を移し再び共に走ることになりました。

そして運行開始を前に一般に公開されたのがちょうど4年前のきょう、2017年12月9日でした。

デモバイクはBOMA RASORだそう。普段は両国駅ベッカーズに展示されています。

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当初はその派手な見た目もあり、鉄道ファンからはかなり注目されていたように思います。私もその一人。

一方、1月6日と冬の運行開始ということもあってか当初の乗車率は芳しくなかったようでした。

また、金額も1番列車の内房コースは往路和田浦駅利用時8800円でした。現在は同区間が6000円になるなど全てのコースが安くなっています。

当初は乗車は両国からのみでしたが、現在は千葉の隣の駅である東千葉と本千葉から乗車できるように変わっています。

目的地も外房コースは勝浦から安房鴨川まで延長、内房コースは岩井駅にも止まるようになる等乗車しやすくなっています。

アンケート結果から改善を続けていることが見て取れ、ロードバイク買ったらすぐに乗りに行きたいと考えていました。

 

 いよいよ乗車へ

登場時から乗ってみたかったB.B.BASE。これまで3回ほど乗車したものの、自分の自転車をラックにかけたことはありませんでした。

やはりラックを使ってこそのB.B.BASE。どのコースに乗車するか悩んでいたところ、パンフレットに面白そうな企画が載っていたので唯一茨城県まで足を延ばす佐原・鹿島コースに乗車することにしました。

 

佐原・鹿島コースは7時39分発車。開門時間は7時から。両国まで都心部を走りますが、休日朝ということで交通量や路駐は少なく円滑に進むことができました。

ホームに入り写真を撮っていると、発車時間に近づくにつれどんどんラックが埋まっていき、この日はほぼ空いていない状態でした。

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座っていた2人ボックス席は陽が当たらずちょっと寒かった。

広いシートピッチとコンセントがありがたいですね。

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6両編成のうち4号車はフリースペース。

相席回避のため利用する人もいるのだとか。(後述)

5号車寄り、写真中央にゴミ箱がありいつでも捨てられるほか、終着駅付近でスタッフが各号車を回り、ゴミを回収していただけます。

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反対側3号車側には洗面台とトイレがあります。

新幹線の廃車発生品を再利用しているそうで、手をかざすと液体の石鹸や温水が出ます。うっかりチェーンを触ってしまっても安心ですね。

 

多くの人を佐原で下ろし列車は鹿島線へ。

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1kmに及ぶ北浦を渡ると終着鹿島神宮

到着するとホーム向かい側に1両の気動車が止まっていました。

今回鹿島コースを選ぶきっかけとなった大洗鹿島線サイクルトレインモニターツアーです。

今回のモニターツアーのために臨時列車を走らせたようです。

てっきり一般の列車に増結で対応すると思っていたのでびっくり。

考えてみると臨時列車であるB.B.BASEに接続する列車がないはずなので納得。

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車内はB.B.BASEのような専用設備でもなければまだ実証実験の段階なので、揺れる車内では手で押さえているようにとのことでした。

しかし流石は公団線。揺れは少なくうまく立てかければ倒れることはありませんでした。

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11時4分、鹿島神宮から1時間ほどで大洗に到着し、集まり記念撮影をして解散となりました。

以前の写真を見てもなかった屋根ができており写真は撮りづらくなりました。記念撮影も影落ち。

その後は地元のサイクリストの方 のおすすめを数か所周ることにしました。

町に出て走ってみてびっくり!左右を見渡すと至る所にガルパンのパネルがたっていました。

まずは味の店 たかはしを訪れました。

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1本60円のみつだんご。ふわふわで優しい味。

頂いてる間にも地元の方が10本まとめて購入していました。地元に愛される味。

 

続いてウスヤ 肉店。

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串カツ1本100円 どうやら作中に出てくるらしい。

作中に登場する場所や物ってすごく魅力的です。

注文を受けてから揚げるようで、5分ほどでスピーカーから声がかかりました。

待ち時間、るるぶに手を伸ばすとそこにもガルパンが。

本当にガルパンに力入れているのですね。視聴しようかしら。

そうしたらまた訪れたいですね。いや訪れなければ。

 

その後めんたいパークやマリンタワーの前を通り、海岸沿いを進むと遠くに大きな船が。

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さんふらわあが入港するところでした。

そのまま国道を進み厳島神社へ。

ここもおすすめされた場所です。

裏参道の急な坂を下ると鳥居が見えてきます。

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池に囲まれた本殿、水鏡を拝めそうですが、冬場は太陽当たるかな。

紅葉で黄色い絨毯ができていました。

 

厳島神社を後にし、車両が綺麗に見えそうな車内で目星をつけていたポイントへ行きました。自転車で来た証として現地の鉄道と並べて写真を撮りたかったのです。

しかし道を間違え大回りをしてしまい、到着とともに通過してしまい次の列車を待つことに…

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ここで時間を使ってしまったため北浦湖畔をまっすぐ走り鹿島神宮に向かいます。

常に手が届きそうな近い位置に水面が見えており、路面の状態もよく、走っていて気持ちよかった、それだけにいくつか存在する河川流入部の砂利道が残念です。

 

びゅうの旅行商品を利用すると1000円分のフリークーポンがついてきます。

佐原・鹿島コースはそれに加えスイーツ引換券がつきます。

佐原市内には複数利用できる店舗がありますが、鹿島神宮駅付近では現在鹿島神宮境内のお茶屋さんのみ。

既に帰りのB.B.BASEの時間がせまっており、鹿島神宮へ着くと境内の「一休」へ急ぎ、

おそばを頂きました。

 

 

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11月も終わる頃、この時期は始発の鹿島神宮駅発車も日没後の発車、きれいな夕焼けの中東京へと走り出します。

既に大部分が埋まっており、あいていた車端部二人掛け席に着席しました。

びゅう旅行商品の3・5・6号車は自由席。

次の潮来から乗車する際は空いている座席を見つけねばなりません。

相席を避けるためにフリースペースで過ごす方もいるようです。

特にグループ利用の場合まとまって座ることも難しそうなので、自由席も考え物だなぁと感じます。

帰りは始発駅から乗るのが安心でしょうか。

そんなB.B.BASEですが、残念ながら今年の冬は運行せず、この日を最後に3月までしばらくお休みのようです。

 

今回参加した鹿島臨海鉄道サイクルトレインモニターツアーは鹿島神宮の乗り換えもスムーズで、大洗から鹿島神宮まで約50km、結果最後慌ただしくなってしまったものの、大洗の町を観光し、寄り道しながら走るにはちょうどよい時間と距離でした。

今後に期待です。

B.B.BASEの復路は始発駅を利用するがよさそう。

また、これまでの運行形態を見るとかなり利用客に寄り添っているように感じました。

要望を出すと応えてくれるかもしれません。

両国や本千葉・東千葉まで自走で行ける場所にお住まいの方は是非利用してみては?

 

のってたのしい列車 ポータル>B.B.BASE:JR東日本 (jreast.co.jp)